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伸びたり縮んだりしたセーターを元に戻す方法

皆さんこんにちは。クリーニングのハミングです。

前記事では、セーターが伸びたり縮んだりしてしまう原因やメカニズムを紹介しました。それでは、洗濯に失敗してしまったセーターは、もう元には戻らないのでしょうか?いくつか復活させる方法があるのでご紹介します。

縮んだセーターを元に戻す方法

アイロンのスチーム機能

縮んだセーターは、アイロンのスチーム機能で元に戻すことができます。

①まず、アイロン台に縮んだセーターを置き、どれくらい伸ばすかイメージしておきます
②次に、アイロンを直接くっつけず、浮かしたままたっぷりとスチームを含ませます。
③生地が柔らかいうちに、火傷に気をつけながら上下左右に伸ばします。
➃②と③を繰り返しながら、広げたい大きさまで広げます。

生地は一気に伸ばそうとすると、型崩れや生地を傷める原因になってしまうので、少しずつ繰り返し行ってください。

スチームがなければ霧吹きを使って湿らせてからアイロンを当てる方法もあります。そのときは必ずあて布をして生地を傷めないようにしましょう。

トリートメントを使う方法

もう一つの方法が、トリートメントを使うというもの。

縮んだセーターは、髪がゴワゴワになっているのと同じ状態なので、髪の毛に使うトリートメントやリンスでケアすることができます。

トリートメントに含まれる「ジメチコン」という成分が効果を発揮するので、成分表示を確認して入っているものを選んでくださいね。
また、この方法はウールやカシミアなどの動物の毛に適していますが、合成繊維、綿、麻には効果がないので注意してください。

①洗面器に1プッシュ程のトリートメント液を入れ、少量の湯でよく溶かします。十分に混ざったら、40℃くらいのお湯をセーターが浸かるくらい入れます。
②縮んだセーターをきれいにたたみ、先ほど作った液に浸します。全体にしみ込んだら一度洗面器から出し、軽く絞ってからセーターをもう一度浸して30分つけ置きします。
③平らなところにタオル等を敷き、濡れたままのセーターを置きます。優しく引っ張りながら形を整えます。
➃タオルで軽く水分をとり、そのまま平干しで乾かします。
ダンボールで袖、首、裾などを少し細くした型紙をつくり、そこにセーターをはめて乾かすと、乾くにつれて縮んでいくのを防ぐことができます。
乾燥した後にも縮むことがあるため、型紙は1cmセンチほど大きめに作ることをお勧めします。

柔軟剤を使う方法

コットンや麻のセーターなら柔軟剤を使う方法もあります。使い方はトリートメントと同じです。
素材によって使い分けるようにしましょう。

伸びたセーターを元に戻す方法

セーターは水に濡れた重みで伸びているので、伸びる前に乾かすことで伸びを直すことができます。

ドライヤーを使う

ニット生地には水や熱で縮む性質のものもあるので、まず伸びてしまった部分をお湯につけて濡らします。その後手で形を整えてドライヤーで乾かすと、繊維が元のようにひきしまってくるのです。

アイロンを使う

伸びてしまった部分にアイロンのスチームをあてます。スチームをあてることによって、セーターの繊維を蒸らし、柔らかくします。次に、スチームをあてた部分を手でギュッと握って形を整えます。その上からアイロンをポンポンと軽く当てながら、生地の形を整えます。

乾燥機を利用する

コットンのセーターはタンブラー乾燥することで簡単に伸びを戻すことができます。

ただし、ウール素材は回転の摩擦で繊維が絡みあい、縮み過ぎてしまうので注意しましょう。

まとめ

洗濯に失敗して着られなくなったセーターも、ご紹介した方法で直るかもしれません。縮んだり伸びたりしないように気を付けて洗うことが大事ですが、うっかりやってしまった!という時は一度試してみてください。